~ 中小企業の今とこれからを描く ~
日本政策金融公庫総合研究所では、中小企業の今とこれからの姿をさまざまな角度から追うことで、社会の課題解決の手がかりを得ようとしています。最新の調査結果を、当研究所の研究員が交代で紹介していきます。前回に引き続き、日本らしい製品やサービスの海外展開について取り上げます。今回は、企業事例をもとに直面した課題とその対応を分析します。
(篠崎 和也:日本政策金融公庫総合研究所 研究員)
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海外展開を成功させる三つのポイント
前回は、海外展開を始めるに至った動機を(A)市場代替型、(B)市場創出型、(C)機会発見型の三つに分類して、それぞれに該当する企業事例を紹介した。いずれのケースも、商機を見定めてから商圏を世界に広げていったことがわかる。
ただし、いくら商機があったとはいえ、海外展開を進めていくのは簡単ではない。事例企業は、「商品・サービスのカスタマイズ」「円滑な供給への工夫」「外部資源の活用」の三つの課題に対処したことがわかった。
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