BBC報道で「カルト」被害拡大の抑止に
番組放送後、団体はBBCを批判する独自のドキュメンタリーを制作するなど反論を試みている。しかし、団体のサイトに記載されたX(旧Twitter)のフォロワーは現在わずか6人。Youtubeチャンネルは5カ月前を最後に動画投稿がされていない。
政府による閉鎖命令があったことも影響しているのであろうが、BBCの報道によって創設者は名前と顔が広く知れ渡っている。少なくとも自身が顔と実名を出して同様のビジネスにより以前と同じ利益を上げるのは、難しいのではないだろうか。
この番組制作にあたり、BBCの取材に応じたのはおよそ40人余りだという。その他の大勢が、恐怖のあまり応じることができなかったという。しかし、少なくともその数は旧統一教会による霊感商法などで被害にあったとされる人たちの数に遠く及ばないのではないだろうか。その意味では、これ以上同団体による被害が拡大しないよう、報道によってその芽を摘むことができたとも考えられる。
この団体も設立から閉鎖までに10年以上の年月がかかっている。その間に何人もの人たちが、人生の弱り目を食い物にされ、大切な資産を「成果のないライフコーチング」に費やしてしまったという。旧統一教会による霊感商法は、少なくとも30年以上も続いてきた。