容疑は不法銃購入、滞納、外国代理人法違反

 共和党に狙われたバイデン家の「ブラック・シープ」(厄介者)ハンター氏は何をやったのか。

 マッカーシー氏によれば、以下の通りだ。

①  バイデン氏の次男ハンター氏が役員を務めていたウクライナの天然ガス企業との癒着疑惑。

②  バイデン氏がオバマ政権の副大統領在任中にハンター氏のビジネス相手と食事で同席、また電話にも出ていた疑惑。

③  ハンター氏の中国企業との不正ビジネス取引。

④  大麻使用中に銃規制法で禁じされている銃器購入。

 9月14日、ワイズ特別検察官は、同氏を銃規制法違反で起訴した。この件だけでも有罪判決が出れば禁固10年だ。

 他の容疑については今後順次出る。

 マッカーシー氏は9月12日、記者団にこう述べた。

「バイデン氏の副大統領当時の行為に関して、重大で信憑性のある疑惑が暴かれ、汚職文化の実態が浮かんできた」

「この全容を追及するために下院監視・説明責任委員会、司法委員会、歳入委員会で徹底審理する」

 民主党が2021年7月から2023年1月まで18カ月間にわたり、トランプ氏の米議会襲撃事件との関与を徹底追及したテレビ中継聴聞会を攻守所を代えて再現しようというわけだ。