ボストチヌイ宇宙基地で行われたロシアと北朝鮮の首脳会談(9月13日、写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

キャンプ・デービッド精神に対抗

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は9月13日、公式訪問先のロシア極東でウラジーミル・プーチン大統領と会談した。

 ロ朝首脳会談の予定を事前にすっぱ抜いたのは米メディアだった。米情報機関の意図的なリークだった。

 会談場所は、アムール州のボストチヌイ宇宙基地だった。

 同基地は、北朝鮮が開発に死活を賭けている軍事衛星先端技術が集約されている「ロシア秘密基地」である。

 そこをロ朝首脳会談の場所に選んだプーチン氏には、ロ朝同盟再構築に対する並々ならぬ決意を感ずる。まさに「キャンプ・デービッド精神」に対抗する「ボストチヌイ精神」を内外に示したともいえそうだ。

 6月12日、金正恩氏は朝鮮人民解放軍創建70周年に際し、プーチン氏に書簡を送り、その中で両国の「より密接な戦略協力関係」を呼びかけた。

 それを受けてロシアは同70周年創建パレードに国家安全保障会議のデミトリ・メデビテ府副補佐官を参加させ、7月にはセルゲイ・ショイグ国防相が平壌を訪問するなど慌ただしい動きを見せていた

 米情報機関はこうした動きを追っていた。

 そうした中、米財務相は8月16日、北朝鮮とロシアの武器取引のブローカー、スロベニア人のアッシュト・ミキュティチェフ氏が関連する3企業に制裁措置を科した。

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 そして8月18日には日米韓3か国の同盟強化を謳い上げた「キャンプ・デービッド精神」宣言。

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