5月8日を「ナチズムへの勝利と追悼の日」に
これに先立つ8日、筆者が滞在するクリヴィー・リフでは戦勝記念施設の英雄モニュメントに花が手向けられた。戦死したウクライナ兵を追悼するため市民は教会の鐘楼にろうそくの火を灯した。クリヴィー・リフには第二次世界大戦に従軍した18人を含む、約2500人の退役軍人が暮らしている。
クリヴィー・リフの軍政トップ、オレクサンドル・ビルクル氏は「祖父と曾祖父はナチズムを打ち破り、われわれは人種差別を打ち破る。第二次世界大戦の退役軍人に敬意を表し、21世紀に入り、勇敢にもウクライナを守るために立ち上がった兵士たちの偉業に頭を下げる。必ず勝利する。破壊されたものを再建、修復し、国家と故郷を発展させ続ける」と話した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日、この日を「1939~45年の第二次世界大戦におけるナチズムへの勝利と追悼の日」とする法案をウクライナ最高議会に提出した。「800万人のウクライナ人を含む何百万人もの人々の命が奪われた。占領と残虐行為、血なまぐさい戦闘と爆撃、封鎖と大量処刑、ホロコーストがわれわれの地にもたらされた」
「世界のほとんどの国がナチスに対する勝利の偉大さを記憶するのは5月8日だ。世界は命を守り抜いたすべての人々を称賛する。解放された領土でナチスの旗を投げ捨てた人、強制収容所の門を開けた人、国々に自由を取り戻し、ナチスの悪を破壊し、非難した人たちを。ドイツ国防軍の無条件降伏法が発効したのは1945年5月8日だった」(ゼレンスキー氏)