単価が高かったエロビデオのあらすじライター

 Cさんはライターの副業ができないかと、ネットをうろついた。

「得意な人事に関する執筆ができないかなと。また、私は趣味でトランペットを吹くので、そうした音楽関係の執筆も探しました。しかし、自分が思うような仕事はまったく見あたらなくて……」

 そもそもネットに転がっているライターの仕事は、単価が高くないことに気づく。1文字あたり1円あればいいほう、安いものは0.5円程度の仕事しかない。

「これじゃあ、実際に取り組んでも、数百円~数千円の収入にしかなりません。素人がライターになるのは難しいのだと気づかされました」

 そんな時、「AVのあらすじをまとめるライター募集」という仕事を見つける。1本あたり500文字1000円と、Cさんが見てきた中ではそこそこ単価が高い。

「どうやらエッチな案件は報酬が高いようでした。1日あたり5本のAVを見れば、5000円になるので、おいしいなと。私もAVは嫌いではないので、挑戦してみることにしたんです」

 Cさんが応募してみると、テストも何もないまま、発注者から採用の連絡が来た。AVのリスト一覧が提示され、好みのものを選んで視聴し、その見どころをまとめるよう指示される。リスト内には、熟女系からロリコン系まで、ありとあらゆる際どいタイトルが並んでいた。

「私は自分が好きな熟女系のAVを選んで視聴することにしました。趣味と実益(?)を兼ね備えた仕事だなと思ったのですが……」