タイムズスクエアやニューヨーク・タイムズに広告を出す理由
徐教授が後援金などによって広告を掲げる場所は、ニューヨーク・タイムズスクエアの電光掲示板、米ニューヨーク・タイムズ紙面、マディソン・スクエア・ガーデンの電光掲示板の3カ所である。
この3カ所を絶対に外さないのは、この3カ所が韓国人にとって有名な場所だからだ。つまり、米国に広報しているのではなく、韓国での認知度を利用して、韓国に向けて広報しているようなものなのだ。
また、徐教授は「日帝残滓を清算しよう」と、親日派破墓(日本に協力した「親日派」に分類される人物の墓を掘り起こし、国立墓地から移すこと)をはじめとした親日清算を主張する「日帝残滓を取り除く運動」の先頭にも事実上、立っている。ただ、その論理は奇妙奇天烈で極端なものである。
例えば、2015年に自身が率いる聖信女子大学の研究チームで、日本支配からの解放70周年に際して、韓国の言語文化を改善することを目的としたアンケート調査を実施したことがある。
「エメハダ(曖昧だ)」「グラ(嘘)」「ホチキス」「タクトリタン(鳥の水炊き)」などの単語を日本語由来の単語だと決めつけ、その調査結果をメディアに報告し、日帝残滓の言葉はすべて替えなければならないという主張を展開したのだ。
しかし、それらの言葉の中で、普段一般に使われている漢字語が、日帝残滓であるかどうかは確認されていないと反論され、かえって専門的ではないと批判されている。
このように、徐教授に対する“エセ学者”批判は十分に妥当なものだと思われるが、左派にとっては歴史専門家、愛国運動家の一人として数えられている。誰も彼の専門性を認めてはいないにもかかわらず、徐教授を中心に愛国運動を展開する左派は彼をかばい保護することに必死だ。