文在寅大統領は骨の髄まで「反日イデオロギー」

 韓国の独立記念日である8月15日を基点に、野党や野党候補に向けた与党の親日派攻勢もさらに激しくなっている。文在寅政権の反日パートナーである金元雄(キム・ウォンウン)光復会長は光復節記念演説で、保守政治権や、保守メディアを「親日派」と規定して「清算すべき」と主張した。

 同氏は韓国の初代内閣である李承晩(イ・スンマン)内閣は「親日内閣」であり、韓国軍の父と呼ばれる白善ヨプ(ペク・ソンヨプ)将軍については「日本陸軍大臣を慕って創氏改名をした」と主張し、「韓国は民族正統性の軌道から離脱してきた」と述べた。また、李承晩、朴正煕、朴槿恵政権を取り上げ、「ろうそく革命で親日に根ざした政権は崩壊したが、親日カルテル構造は依然として残っている」「親日派なき大韓民国を作りたい」と主張した。まさに過去の韓国政界の保守派をメッタ斬りにしたような演説だった。

 実はこの韓国政府の正統性を否定するような過激演説の内容は、事前に大統領府も把握していたとされている。そのためにこの演説は、金元雄会長の口を借りた大統領府によるメッセージだという推測もなされているのだ。「保守=親日残滓勢力」という論理は文在寅大統領が主張してきた論理だ。これが大統領府の本音だとしても何の違和感もない。

 文大統領は大統領候補時代の2017年1月、『大韓民国の道を問う』という自叙伝の出版記念会で、「(親日勢力は)親日行為について審判を受けなければならなかった。しかし、解放後も独裁勢力と結託して、羽振りよく暮らしてきた」「(朴槿恵政権は)親日に根ざした独裁勢力」「親日を清算することで主流派・既得権勢力の積弊を清算するべき」などと主張している。