トランプ陣営が再選に強い勝算を持つ理由

──トランプ大統領とバイデン候補の支持率の差はなかなか縮まりません。この後の展開はどうですか。

酒井:支持率の差はこのままで最後まで行くでしょう。

 どういう調査をしているかは秘密ということですが、10月14日のFOXニュースの深夜番組で、トランプ陣営のキャンペーンマネージャーの一人は、かなり強い勝算があることを示唆していました。その理由の一つには、トランプ支持者は世論調査の質問を受けると電話を切っている話もあるようです。

 トランプ支持と言うと危害を加えられるリスクがあるのは事実ですが、巷間言われている通り、皆、態度を示さなくなっているのかもしれません。

──コロナ救済経済対策の第2弾が出ないのは大統領選挙と関係ありますか。

酒井:これは明らかにペロシ下院議長の選挙戦術ですね。何ともむごいことだと思います。航空会社などの大企業を助けたくないのは分かりますが、それにしてもこだわりが激しすぎる印象です。

 しかし、トランプ大統領の対応も良くありませんでした。最初は、相手がそう出るなら救済経済対策は大統領選後の後でいいと言ったと思えば、やっぱり急ぐべきだという話になり、今は財務長官などからの説得もあって金額を少なくしようと言っており、態度が一貫していません。

 ただ、第一弾の予算が消化されていない面もあるのと、民主党案が巨額すぎるのは事実です。仮にペロシ下院議長が国民を心配しているのであれば、まずは共和党案に乗るのではないでしょうか。

──最高裁判事の指名に関する話題もバイデン候補のタウンホールでは出ました。

酒井:バイデン候補は兎に角まともに答えません。最高裁判事数を増やすというのは、建国以来の考え方を変えるわけですから、民主党中道やインディペンデントの人には受けません。しかし、極左のことを考えるとNoとも言えません。

 バイデン候補にとって予定外だったのは、バレット最高裁判事候補の頭が恐ろしく切れることです。民主党の上院議員は公聴会で全く歯が立たないことでしょう。これは結果が今月中に出ますので、見物です。