日系各紙報道振り

 最初に、どのような報道があったのか、7月28日付の日系各紙(電子版)から冒頭の一段落のみ引用したいと思います。

2020年7月28日付・「朝日新聞」

茨城沖に海底油田か、採掘探査中 巨大ガス田
拡大する五浦海岸の奇岩=茨城県北茨城市大津町

「国の登録記念物に指定されている茨城県北茨城市の景勝地・五浦海岸。一帯に広がる奇岩が海底の天然ガスによってつくられたと、茨城大大学院の安藤寿男教授(地質学)と北海道大の研究チームが今月、発表した。茨城沖の海底に巨大なガス田が存在したとみられ、原油が存在する可能性が高いという。(以下、略)」

https://news.yahoo.co.jp/articles/b7360f3f6a07e61b491362019d5c3c6044b98a6e

7/28(火) 19:05配信

茨城県沖に海底油田の可能性 SNSでは「資源大国になるのでは?」「採算がとれなければ輸入した方がいい」など様々な反応

「茨城大大学院の安藤寿男教授と北海道大の研究チームは、茨城県北茨城市の景勝地である五浦海岸の海底に巨大なガス田が存在したとして、原油が存在する可能性が高いと発表しました。今後もさらに調査を進める見込みとのことです。(以下、略)」

 上記の報道は調査報告ですから、調査結果を伝える客観的内容です。上記報道でお分かりのごとく、現時点では「原油が存在する可能性がある」という段階です。

 この種の地質調査は油田・ガス田の探鉱・開発に必要不可欠な最初の作業ですが、筆者がここで強調しておきたいことは、本当に原油やガスが存在するのか、あるいは何もないのかは、実際に「試掘」(試し掘り)をしてみないと分からないということです。

 本稿では原油・ガス鉱区の探鉱・開発・生産・輸送分野に関して、簡単にご説明したいと思います。