「ポリフェノールは体によい」はなぜ広まったのか

赤ワインを飲む口実にはならぬほど、含む食材は多種で豊富

2020.02.07(Fri)佐藤 成美

 近藤さんは「特定のポリフェノールをどれくらい食べるかではなく、ポリフェノールのような抗酸化物を含む食品を食事で十分にとることが大事だと考えます。バランスよく食べて、摂取するポリフェノールの総量がどれくらいになるのか考えることが、健康食につながるのではないでしょうか」と言う。

みそにもイソフラボンなどのポリフェノールが含まれている。

 岐阜県高山市の住民を対象にした疫学研究「高山スタディ」からは、ポリフェノールの総摂取量と死亡率の関係が示された*1

 この研究は、生活習慣や食習慣と死因や生活習慣病の発症を明らかにすることを目的としたもので、1992年に調査した食事摂取量をもとに、その後16年間の死亡率を調べている。

 その結果、「ポリフェノール総摂取量」と「全死亡率および、心疾患や消化器疾患による死亡率」は逆相関することが示された。つまり1992年から16年の間では、ポリフェノールの摂取量が多かった人ほど死亡率は低く、また心疾患や消化器疾患による死亡率も低いということである。

 まだ不明な点は多いが、ポリフェノールは、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素に続く栄養素になるのではないかと期待されている。自分の食生活を見直し、ポリフェノールを多く含む食品をバランスよく取り入れていきたい。

*1Taguchi, C., Kishimoto, Y., Fukushima, Y. et al. Eur J Nutr (2019).

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