撤退決めたオバマ氏を激しく批判

 2011年、オバマ大統領(当時)はイラクからの2000人の兵力を撤退することを決定していた。マティス氏は当時、米中央軍司令官だった。

 マティス氏は著書でトランプ大統領の決定を辛辣に批判している。

「大統領は、『我々はいま安定し、自立した主権国家イラクを後にする』と公言した」

「しかし、ペンタゴンや国務省がイラクが『安定し、自立した主権国家』といった表現を使ったことはなかった」

「私は情報機関によるいかなる報告の中にもこうした表現を見たことはない。レトリックで紛争が終結することなどあり得ない」

 オバマ大統領によるアフガニスタンからの兵力撤退についても手厳しい。

「オバマ大統領はアフガニスタンでの米軍の軍事活動をやめさせようと必死だった。ところが2010年、大統領は渋々3万人の増強を渋々認めざるを得なかった」

「その一方でこれらの将兵は18か月後には米国に帰還させるとも約束した。私にとっての『撤退』とは我が軍が戦争に勝利した副産物だ」

「闘いに負けたいのであればともかく、戦闘終結がいつで、いつから我が兵力を撤収させるかなどを敵に教えるべきではない。地上での戦闘が今どうなっているのか、その戦況とは無関係に撤退云々を口にするとは・・」

 兵役に服することもなく、戦争がどんなものかも知らないオバマ大統領に何が分かるものか――。まさに「アメリカン・サムライ」の一喝だった。