東アジア太平洋政策を担当するマーク・ケッパー国務次官補代理は、8月7日、ワシントンで開かれたシンポジウムの席上、こう発言した。

 ケッパー氏はキャリア外交官。日本、韓国などでの駐在も長い。日本語も韓国語も堪能だ。

「(日韓がごたついている最中)我々は他の国家からのチャレンジに直面している。中国とロシアの爆撃機がこの空域で合同パトロールを展開した。日韓関係の摩擦に乗じた企てである」

https://www.youtube.com/watch?v=6jqJR8FI5xE

「仲介役はしないが、ファシリテーターは引き受ける」

 こうした中ロの偵察は今後さらに増えるに違いない。日韓の綻びを中ロは見逃さないだろう。

 だとすれば、日米韓三角同盟の「親分格」である米国が日本と韓国の間に入って何とかしなければならない、と考えても不自然ではない。

 トランプ大統領によるポリティカルア・ポインティー(政治任用官)でない国務省キャリア官僚や米軍制服組の間でそうした考え方が広がっている。

 だが現職キャリアたちはそうストレートには言えない。

 キャリアに代わって、ペンタゴンや国務省に近いシンクタンクの専門家はシンポジウムでもそれに近い発言をしている。中には「米国が仲介するには遅きに失した」と批判的な専門家もいる。

https://www.nytimes.com/2019/08/04/world/asia/japan-south-korea-feud.html

 前述のケッパー氏は保守系シンクタンク『ヘリテージ財団』が主催したシンポジウムの席上、こう述べた。

「米国としては問題解決のためのファシリテーター(円滑にことを進める役)としての役割は喜んで受け入れる。しかし米国は日韓どちらの肩を持つつもりはさらさらない」

「ファシリテーター」とは何か。