甲子園球児たちの夏が始まった。第101回全国高等学校野球選手権大会が6日から開幕。連日熱戦が繰り広げられている。7日の第2日目第3試合では優勝候補に挙げられている星稜(石川)が登場。ドラフト1位候補右腕のエース・奥川恭伸投手(3年)が旭川大高を相手に散発3安打無得点に封じ込め、聖地で令和初となる完封勝利を飾って巷を大きく沸かせた。

 開幕前までは高校最速163キロ右腕・佐々木朗希投手が岩手代表の座を逃したことで主役不在を嘆く声もあったものの、ふたを開ければ、日本球界の次代を担う〝未完の大器〟たちが今後も大会期間中に次々と出てきそうな気配だ。

「甲子園の戦いだけに集中したい」

 さて、そんな主役クラスの甲子園球児たちの間で日を追うごとに大きな不安材料となっている話題がある。悪化の一途を辿る日韓関係だ。

 慰安婦問題における日韓合意の拒否や徴用工問題の訴訟など一方的としか思えないような韓国側の対日措置が関係悪化に拍車をかけ、日本側も韓国を「グループA(『ホワイト国』から改称)」リストから除外。過去最悪と評されるほどの状態となっている中、その渦中の韓国・機張で今月30日から「第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」が開幕することになっている。すでに同大会のU-18侍ジャパン候補メンバーは選出されており、その中には夏の甲子園に出場する面々も多くいる。