アメリカで初めて見るものに関心を示す使節たち(『加藤素毛世界一周の記録』より)

(柳原三佳・ノンフィクション作家)

 3月19日、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館の展示室が、大々的なリニューアルを行って一般公開されました。博物館好きの方々にとっては、見逃せない話題ですね。

 早速、この日のNHKニュースが取り上げていました。その一部を抜粋してみます。

“歴博” 展示室36年ぶり改装
 歴博=国立歴史民俗博物館では、昭和58年の開館以来初めて、旧石器時代から平安時代までを扱った第1展示室を全面的に改装しました。
 およそ3万7000年前、日本列島に人類=ホモ・サピエンスが現れて以降の「旧石器時代」のコーナーでは、打撃を加えると刃物のように割れる石を使って石器を製作する様子などが精巧な模型で再現されています。
 また、「弥生時代」の展示では、科学的な測定結果をもとに、水田での稲作の始まりを紀元前10世紀までさかのぼる新たな説を反映させ、金属器など大陸からの文化で社会が大きく変化したことを紹介しています。
 歴博の藤尾慎一郎教授は「日本の歴史は列島の中だけで完結するものではなく、アジアを視野に考える必要があることを知ってほしい」と話しています。
(NHKニュース/2019.3.19)

 私も、テレビでこのニュースを見たのですが、なんといっても、ホモ・サピエンスの人形が超リアルで驚きました。近いうちにぜひ足を運んで、実物をこの目で見てみようと思っています。

アメリカで博物館を初体験したサムライたち

 さて、現代を生きる私たちにとって「博物館」自体はそれほど珍しいものではなく、存在することが当たり前のなじみ深い施設です。誰もが子どものころ、遠足や学習の一環として、一度は博物館に足を運んだことがあるはずです。大人になってからも、自分の興味のある展示があれば、足を運び、見識を深めている方が多いことでしょう。