さて、日本の工業規格であるJISでは漢字1文字を16ビット=2バイト、英数半角カタカナ、記号などを7あるいは8ビット≦1バイトで表記する体系を採用しています。このため漢字を「2バイト文字」などと呼んだりするわけです。
現在の山手線の駅名はすべて漢字4文字以内ですから、それを表記するのには
2×4=8バイト(=64ビット)
の情報空間があればすべてを尽くすことができます。翻って「高輪ゲートウェイ」という8文字は、仮にカタカナを半角で表現しても
2×2(「高」「輪」+1×6(「ゲ」「―」「ト」「ウ」「エ」「イ」)=10バイト(=80ビット)の情報量を必要としていることが分かります。
もっと単純に考えるなら、従来は4文字が最高だったところに、いきなりカタカナを含む8文字の駅名が登場したわけで、フォーマットの破壊も著しいと言わねばなりません。
発券などにあたっての、コンピュータ―のシステムに、そんなに多大な影響があるとは考えていません。
もっと現実的に、表示枠の文字数が決まっている箇所が、既存のJR情報資源には少なくないと思われます。
端的に言えば、3~4文字分しか枠のない枠に「高輪ゲートウェイ」を無理やり押し込めばどうなるか?
「高輪ゲ」
「高輪ゲー」
「高輪ゲト」
「高輪ゲウ」
・・・
ろくなことになりません。