これに黒人は激しく反発した。黒人の憤りは今も後遺症として残っている。
2015年4月にはメリーランド州ボルチモアで黒人暴動が起こり、100軒近い韓国系経営の食料品店や酒類店が襲われる事件が起こっている。
なぜ韓国人は低所得者層地域にいたのか
黒人が住む低所得者層の居住地になぜコリアンがいるのか?
治安の悪いことから大手スーパーはこうした地域には近寄らない。したがって住民に欠かせない日常品や食料品を売るのはいわゆる「Ma-and-pa store」(夫婦経営の店)。
「新参者の韓国人移民たちは、ある程度の危険を承知でこうした食料品店を買い、事業を営んでいた」
「食料品だけでなく、(黒人女性にとっては必需品の)かつらを扱う店にも食指を伸ばしている」
「ただし、韓国人店主は犯罪発生率の多いその地域には住まない。住居はかなり離れた韓国人密集地域にあり、店には通勤していた」(韓国系メディア編集者)
韓国系2世がロサンゼルス暴動を扱った映画を制作
2017年夏、このロサンゼルス暴動をテーマにした韓国系2世による映画が公開され、サンダンス国際映画祭などで賞を獲得している。
制作・演出・主演はジャスティン・チョン氏(37)。タイトルは「Gook」(韓国人を蔑んだ差別語)だ。
(https://www.theguardian.com/film/2018/mar/15/gook-review-justin-chon-la-riots)
1992年のロサンゼルス暴動の背後に横たわるマイノリティ(少数民族)の社会をビビッドに描いた作品だ。
なぜ暴動が起こったのか。韓国人はなぜ銃を取ったのか。黒人の少女はなぜ殺されたのか。これらを客観的に見つめている。
この映画についてハリウッドを拠点に映画評論をしているジャック・マイルズ氏はこうコメントしている。