韓国プレゼンス急増、でも対韓認識は深まらず

 前述のサイトに対する米国人のコメントの中には韓国のドラマやK-Popをネット上で見ているという若者からのものもいくつかあった。

 その理由は、特に韓国人がやっているとか、韓国について知りたいからだというのではないようだった。

 「ドラマのストーリーが面白いし、訳された英語がこなれていて分かりやすい」というものが目立った。

 「面白くて奇抜なものならどこの国のものだろうと飛びつくのが米国流」なのだろう。

 ここ10年、確かにK-Popや現代自動車は米社会に進出している。韓国系米国人や永住権を持っているコリアンが多く住み着いている西部や東部には、町のあちこちに韓国料理店がある。

 だが韓国料理は、中国料理や日本料理のようにメーンストリート(主流)を闊歩しているわけではない。

 最近韓国人経営の寿司屋が増えている。これらの店のメニューには小さく韓国料理が載せてある。

 確かに韓国人の存在感が増していることは間違いない。

 だがそのことが米国一般庶民の韓国イメージを大きく変えているふうには見えない。対韓国人認識を一気に深めているというわけでもない。