「被害者を傷つける意図はなかった」
世界的人気を誇る韓国の男性7人音楽グループ「BTS」(防弾少年団)が、これまでにナチス親衛隊(SS)の記章をあしらった帽子を被って写真を撮ったり、原爆のきのこ雲をプリントしたTシャツを着てパフォーマンスしていたことが露呈したのは11月11日。
これは大変なことになるぞ、と思った矢先、世界最強の米ユダヤ系団体「サイモン・ウィゼンタール・センター(SWC)」は、直ちに強烈な抗議文を発表した。
SWCは、BTSの若者への抗議というよりも彼らを陰で演出してきた所属事務所「ビックヒット・エンタープライズ」、つまり興行主に向けて脅しをかけた。
米エンターテイメントを相手に商売をしている韓国人興行主は、ユダヤ系米国人の怖さを知っているはずだ。
13日、謝罪の書簡をSWCに送り、平謝りに謝った。これにて一件落着したかにみえる。
(その後SWCは何らコメントを出していない。謝罪したから不問に付したということなのか)
一方、日本では、テレビ朝日がBTSの番組出演を見合わせたり、NHKの紅白歌合戦へのBTS出演はなくなった。
BTSを批判したブログにファンの女子大生が反発したブログを書いた。それに怒った人物が彼女の通う大学に脅迫メールを送りつける事件も起こっている。
余波は続いている。一方、韓国メディアは続報をためらっている。
過去にも日本の雑誌『マルコポーロ』がホロコースト存在否定説を掲載してSWCの逆鱗に触れたことがある。