来年開会の米連邦議会を突き動かす「ピンクウェーブ」
米中間選挙では女性の下院議員が110人も誕生した。上院では12人の女性候補が当選し、非改選の10人と合わせると、22人となった。
当選した女性下院議員候補の中には史上最年少(29歳)の女性や初のイスラム教徒、先住民族(通称アメリカインディアン)の女性、さらにはLGBTQ(同性愛者やバイセクシャルなど)の人もいる。
女性蔑視や同性愛者への偏見を露骨に示してきたドナルド・トランプ大統領に対する女性からの反発が原動力となって史上最多の女性候補が当選した。
米メディアはこれを「ピンクウェーブ」(女性の波)と呼んでいる。その波は選挙後も吹き荒れそうだ。
タイミング的には女性の勝利への祝砲ととも言える新著が13日に出た。
ホワイトハウスを去った後も依然として根強い人気を誇っているミシェル・オバマさん(54)の回顧録(全426ページ)だ。
ファーストレディだった女性が回顧録(ゴーストライターの含めて)を書いたのは11人。
エレノア・ルーズベルトさん(フランクリン・ルーズベルト第32代大統領夫人)とヒラリー・クリントンさん(ビル・クリントン第42代大統領夫人で前民主党大統領候補)はともに4冊を著している。