私がスマートフォンを明確に「ダメなI/O」と規定するのは、この種の本質に照らして救いようのない「目で見て押す」デバイスだからにほかなりません。

 ユーザは時間効率の悪い形で<能動的にデータ入力>するのが大半、あとは購買ターゲットとして営業情報の被曝を受けるとともに、データ的には徹底的に受け身で、関係各社の営業戦略にデータが吸い取られていくだけ、ということになる。

 スティーブ・ジョブズが自分の子供たちにスマホに決して触らせなかったのはよく知られた事実と思います。

 というのも、それは、IT革命キャンペーンが一段落した後、顧客を囲い込む「カモ」のためのデバイスでしかなく、知的創造など能動的な用途には、ほぼ全く役に立たないからです。

 積極的にビジネスを展開するのではなく、顧客としてもっぱら吸い取られること=受け身でサービスを享受されたい方には、スーパーラーニングなど、一切お勧め致しません。

 勝負に出よう、という人には、必須のアイテムです。今回は紙幅が尽きましたが、また折を見て、私たちの仕事にも言及していければと思います。