50枚というのは清書した仕上げの枚数で、ちなみに私は詰めて仕事すると日産100枚以上のペースで仕上げますので、修士論文程度のものは清書だけなら半日の仕事量になります。
それ以前に、効率の悪い七転八倒、四苦八苦のゼロからの創成の日常があるわけで、ただ打ち上げるだけなら何でもないことです。
卒業論文や修士、博士で2万枚程度書いた学生を普通に知っておりますし、私自身もそれなりの質と量で学位の仕事をしましたので、タッチタイプを身につけるか否かで100~1000倍は、卒業や学位取得時の提出物の分量比だけでも本当の差になります。
それが毎日の細かなことすべてに反映しますから、はっきり言って、人材の質が違ってきます。人事や待遇面にも明らかな違いが出ることが少なくありません。
そういう基礎の1の1として、例えばタッチタイプを身につけてごらん。きちんとやれば3時間で身につき、一生が変わるから、と教えるわけです。何の誇張もありません。
余計なタスクを背負い込まない
そこで、タッチタイプの実際ですが、要するに「見ない」んですね。
各指が担当するキーは決まっていますから、それを見ずに打つのですが、見えないものを打つというのは「分からない」「僕にはできない」とかになる。
それが大いに間違っている。と言うより、そんな考え方に陥っている。何も感じないで正しく打てるわけがありません。
感じる場所を変えるのです、目で見るのではなく、指先できちんと感じながら打つ。
こういうトレーニングをちょっとするだけで、全然変わってくるわけです。実際には教室でご一緒しないと教えられませんが、ピアノで考えてみましょう。