キーボードの記載をそのまま転用するならば、ピアノ演奏中に鍵盤を見てしまうと「3つ」よくないことがあります。
1 基本的に遅くしか弾けません
2 タッチが不正確になりやすい
3 演奏全体の品位が明確に落ちます
ピアノを弾くときは、実際に演奏して音を出すスピードより少し早く、先、先と譜面を読んでいきます。
譜面を見て、覚えて、それで指を見て、それに合わせて・・・なんてやってたら、まともなスピードで弾けなくなります。
また、指先の感覚、タッチが不足したまま、いちいち鍵盤を見て打鍵などすると、演奏はミスだらけになります。
さらに、触るべき鍵盤を探すということは、その間、音楽の内容とは関係ないことに気を配るわけですから、演奏に集中していない。つまり気を散らしていることになります。
それが傍目にも分かるような演奏では、お金を頂戴してお客さんにお聞かせするに足る品位を維持できないのは明らかです。
2000~2005年にかけて私たちは、解剖、生理から脳機能可視化まで、当時可能だった方法は一通り尽くして、背景のメカニズムからノウハウとしての確立まで、すべてを完了させました。
上記「絶対情報学」も上梓、専門指導は東京藝大などの生徒を選んで行い、2007年以降はバイロイト祝祭劇場との演奏評価プロジェクトなど、別の仕事に取り組んできました。
それから12年を経て、私たちとしては「十八番」であるスーパーラーニングに再び取り組むにあたっては、2つの点で、この間に進んだサイエンスとテクノロジーを併用して、新たな先端課題を定義、解決に着手しました。