消費税増税から家計を守る奥の手は
食べ物を「捨てない」こと

食の社会学(第7回)

2014.03.24(Mon)菅 慎太郎

 同様に「野菜類」もロス率が高く8.7%にもなる。例えば、大根一つにしても、不器用に包丁を使うと厚めに皮むきをしてしまい、食べられる部分を捨ててしまうことになる。

披露宴の食事は残さず食べよう

 外食産業に目を向けると、もっとひどい数字が出てくる。例えば結婚披露宴では、飲料を含まないロス率が19.6%。約2割が食べ残されている。

外食産業における食べ残し量(%)

 もしも華やかな宴の席では食事にあまり手を付けないのが上品なマナーだというのなら、その慣習は早々に改めるべきである。

 「国内生産量を増やし、食料自給率を向上させなければ」と嘆く前にやることはある。世界全体の食糧援助量が400トンと言われる一方で、日本は年間に約500万~800万トンの食品ロスを出していると言われる(平成22年度農水省推計)。

 私たちは、「捨てる食」にお金を費やすよりも、「捨てない食べ方」を考えるべきではないだろうか。結婚披露宴でも、提供する食材の量をまず見直そう。どうしても見栄えを華やかにしたいというなら、日本の町工場の技術力の賜物である「食品サンプル」を使うという手もある。

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