「半ば奴隷のように扱われていた」

──芸能界では、ときどき占い師やスピリチュアルの人が絡むトラブルが見られます。

小阪:不安感の強い仕事だからだと思います。他のお仕事やサービスであれば、それなりに時代に合わせつつも、積み上げてきた技術や知識でより安定的に稼げると思います。それに対して、芸能界は基本的にブームに左右される業界です。

 自分が力を付けたと感じても、ブームが過ぎ去れば需要はなくなってしまう。一度できた印象をトレンドに合わせて切り替えていくこともとても難しい。自分が商品だからこそ、仕事が減れば、気持ちも沈みます。精神的に不安定になりやすいのです。

──占い師は、付き合いの後半になると、小阪さんを半ば奴隷のように扱っていたことが本書からうかがえます。

小阪:何かを買いに行かされたり、無償で彼女の仕事をやらされたり、シンプルに私のことを「奴隷だから」と言って人に紹介することもありました。本には詳しく書きましたが、この場ではちょっと口にしがたいようなこともありました。

 言うことを聞かないとすごく怒られました。かなり気分屋で、機嫌が悪くなると凄まじい暴言を吐かれることもありました。私も含め周囲はいつも彼女のご機嫌取りをしなければなりませんでした。そうした中で、次第に心が支配されていったのです。

──小阪さんだけに横暴だったのでしょうか。

小阪:私が圧倒的に被害に遭っていましたが、他にも大なり小なり似たような状況の人は見受けられました。

──彼女が人を操る入り口はいつも占いだったのですか?

小阪:そうです。彼女は自分に対する評価を周りの人間に語らせるのです。たとえば「この方はすごくよく当たる占い師」と私が紹介すれば、周りは思わず信じます。第三者たちに賞賛させることによって、すごい人であるという自分のイメージを作っていました。