日本株ファンドに投資をするなら、日本高配当株がベター

 日本株への投資を考えるならば、個人的には高配当株がおすすめです。

 高配当株は、配当利回りが高い銘柄のことです。一般的に3%を超えると高配当といわれます。

 優良な高配当株は下落相場でも安定的に配当を出す傾向があるので、値下がり局面になると投資家からの需要が大きくなります。そのため、相場全体の下落に強く、また下落から一足早く抜け出す傾向にあります。

 NISAの成長投資枠で個別株にチャレンジするという目線もありますが、高配当株ファンドを活用すれば、数十の高配当銘柄に分散投資したのと同様の効果が得られます。

 高配当株ファンドには「四半期決算型」「隔月決算型」などがあり、NISAでは「毎月決算型」は投資不可ですが、それ以外は投資可能。NISAで投資をすれば、一生涯非課税で分配金を受け取り続けることができます。

 日本の高配当株ファンドをおすすめする理由は、なんと言ってもパフォーマンスが良いからです。

 NISAのつみたて投資枠でも投資できる日本高配当株ファンドに「日経平均高配当利回り株ファンド」があります。日経平均株価採用銘柄の中から、予想配当利回りの上位30銘柄を選定し、流動性を勘案して銘柄毎の組入比率を決めて運用されています。

 当ファンドは、信託報酬が年0.693%と若干高めであるものの、トータルリターン、リスク、リスク効率は日経平均株価・TOPIXと比べてかなり優秀です。

<日本高配当株・日経平均株価・TOPIXのトータルリターン、リスク>

各種データを元に(株)Money&You作成

 直近3年間のトータルリターンを見ると、日本高配当株ファンドは日経平均株価・TOPIXより劣りますが、5年ではダントツです。リスクを抑えられており、リスク効率を見ても日本高配当株ファンドがベターだとわかります。

 日本高配当株の低コストファンドには「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」[信託報酬:0.099%]、「Tracers日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)」[信託報酬:0.10725%]、「楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)」[信託報酬:0.297%]などがあります。

 高配当株ファンドを選ぶ場合、中身(組み込まれている銘柄)はどこも似ていますし、アクティブファンドは信託報酬が高くなる傾向にあるので、「日経平均高配当株50インデックス」(日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い50銘柄から構成される指数)に連動するような低コストファンドで十分だと思います。

 自分自身で高配当銘柄を選びたいということであれば、個別株にチャレンジするのも良いと思います。株主優待を実施している高配当銘柄も多いので、楽しんで投資ができますよ。

 オルカン・S&P500のその次が気になっている方は、本稿を参考にしてもらえれば幸いです。

頼藤 太希(よりふじ・たいき) 経済評論家/マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。ファイナンシャルプランナー三田会代表。慶應義塾大学経済学部卒業後、アフラックにて資産運用リスク管理業務に6年間従事。2015年に現会社を創業し現職へ。日テレ「カズレーザーと学ぶ。」、フジテレビ「サン!シャイン」、BSテレ東「NIKKEI NEWS NEXT」などテレビ・ラジオ出演多数。ニュースメディア「Mocha」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」運営。「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)、「定年後ずっと困らないお金の話」(大和書房)など書籍110冊超、累計200万部。日本年金学会会員。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅地建物取引士。日本アクチュアリー会研究会員。X(@yorifujitaiki)