「eMAXIS Slim」シリーズで比較してみると…

 日経平均株価は「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」、MSCI ACWIは「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、S&P500は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の基準価額を採用しました。先ほどと同様に2024年1月4日〜2026年2月20日の推移を確認します。なお、2024年1月4日を100として指数化しています。

<日経平均株価・MSCI ACWI・S&P500推移(ファンドの基準価額ベース)>

各種データを元に(株)Money&You作成

 先ほどの指数ベースと同様、2024年以降では日経平均株価のパフォーマンスが最も良くなっていて、足元は顕著です。ファンドのデータが取れる直近3年、5年のトータルリターン、リスク、リスク効率についても比較します。

<日経平均株価・MSCI ACWI・S&P500のトータルリターン、リスク>

各種データを元に(株)Money&You作成

 直近3年間のトータルリターンでは、日経平均株価が他の指数を凌駕していることがわかります。ただ直近5年になると、円安の影響が大きい(1ドル106円→155円)ため、オルカン・S&P500の方が高くなっています。リスクは他と比べて一番高く、リスクを抑えた投資をするならばオルカンが良いことがわかります。リスク効率では、日経平均株価はもう少しといったところでしょうか。

 とはいえ、外国株には円安で値上がりするだけでなく、円高になった時の値下がりリスクもあるということを意味します。歴史的に見ても、株安と円高は同時に起こることが多いので、値下がり時の変動幅は日本株よりも大きくなりがちです。

 為替リスクを取らずに堅実に増やしたいなら、日本株の選択もアリと言える結果ではないでしょうか。

「同じリターンでリスクがもっとも小さい」「同じリスクでもっともリターンが高い」資産配分を考えるならば、現代ポートフォリオ理論に基づいて市場全体に投資することがもっとも効率的です。その観点ではオルカンへの投資は欠かせないでしょうし、世界経済を牽引する米国株を外すのは非経済的かつ非効率ですから、S&P500から日経平均株価に乗り換えるのも現実的ではないでしょう。

 オルカンは日本株の割合が5%程度と少なく、S&P500に至っては米国株100%です。

 通貨や地域分散を考慮しながら資産増を狙うならば、オルカン・S&P500一辺倒ではなく、日本株にも合わせて投資するのがベターです。