JBpressのYouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor」では、Money&You代表でマネーコンサルタントの頼藤太希さんが講師となり、ボーカリストとしてMCなどでも活躍する日南結里さんと一緒に、お金にまつわる人生の修羅場を乗り越える知恵とスキルを学んでいきます。
シーズン3「続・資産運用編」の第2回は、配当の基本から、高配当株を選ぶ3つの基準、高配当株投資が暴落に強い理由などをわかりやすく解説します。日経平均株価は5万円を突破したのち、11月5日には一時2000円以上下落するなど、値動きが激しくなっています。相場が大きく調整する懸念もある中、安定的な資産形成につながる高配当株の見極め方を解説します。
※JBpress公式YouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor|資産運用編」では、グラフや表などを使ってわかりやすく解説しています。詳しい内容はぜひYouTubeでご覧ください(収録日:9月16日)
「配当利回り」は高すぎもNG
日南結里:「配当」は株を持っているだけで企業からもらえるお小遣いのようなイメージがあります。
頼藤太希:「配当」とは会社が得た利益の一部を株主に還元する仕組みです。株主は会社のオーナーの一人なので、その利益を受け取れるということです。多くの企業では年に1〜2回配当金が支払われ、株価の値動きに関係なく定期的に現金が得られるため、安定的な収入源になるのが魅力ですね。
株価の値上がり益(キャピタルゲイン)だけでなく、配当による利益(インカムゲイン)に注目することも株式投資の醍醐味の一つです。
(写真:elutas/イメージマート)
日南:やはり配当金は多いほどうれしいですよね。具体的に配当がたくさんもらえる銘柄、いわゆる「高配当株」はどうやって選べば良いでしょうか。
頼藤:まず「高配当株」は、一般的に配当利回り3%以上だと言われています。ただ、実は配当利回りが高すぎてもダメです。ちなみに、配当利回りは、以下の計算式で求めます。
配当利回り=年間予想配当金÷株価×100
この計算式を見て分かるように、分母の株価が小さくなると配当利回りが高くなってしまいます。配当利回りが高すぎる銘柄は、株価が下がりすぎている可能性があるということです。
国内に上場企業は約3900社もあり、その中から「高配当株」を見極めるのは簡単ではありません。
日南:ではどうしたらいいのでしょう。初心者でも分かるチェックポイントを教えてください。