「高配当株」を見つける3つのポイント

頼藤:まず1つ目は、配当利回りで銘柄を見極める際の基準を「2.5%以上」で考えましょう。先ほど、高配当株の目安は利回り3%以上とお話ししましたが、条件を3%以上にすると3%近辺の優良銘柄を逃してしまう可能性があります。配当利回りは最初のフィルターなので、2.5%程度に設定してから精査するとよいでしょう。

 2つ目は、毎年配当金を増やしている「連続増配」や、減配せず配当を維持する「累進配当」を続けている銘柄を選ぶといいでしょう。配当金は業績が良ければ増え、悪ければ減ります。増配を続けている企業は業績が右肩上がりで成長している可能性が高く、減配せず配当を維持できている企業は経営が安定していると言えます。

 3つ目は「配当性向」に注目することです。配当性向とは、企業が稼いだ利益のうち何割を配当に回しているかを示す指標です。

 一般的には配当性向が30〜50%程度だと健全と言われます。逆に配当性向が80%を超えるような企業は、利益の大半を配当に回していて将来への投資が不足している可能性があり、成長性に不安が残ります。株価のために、無理して増配をしている企業もあります。そのため、業績や財務データのチェックも必要です。

日南:配当利回りや配当性向は、高ければいいというものではないんですね。スクリーニングで見つかった候補の中から、自分が興味を持てる業界や応援したい企業を選んで投資してみるのも面白そうです。