良品計画 上席執行役員 生活雑貨部 管掌の嶋崎朝子氏(撮影:榊水麗)
「無印良品」を運営する良品計画の好業績が続いている。好調の要因は、スキンケア用品やカレー、飲料など、ヒット商品を生み出し続ける開発力にある。なぜ今、無印良品の商品は人気を集めているのか。数多くのヒット商品を手掛け、現在は商品開発部門全体の戦略をリードする上席執行役員 生活雑貨部 管掌の嶋崎朝子氏が、無印良品の不変のコンセプトと、社会と暮らしの変化をどう商品に落とし込んでいるのかを語った。
生活に寄り添い、役立つものを愚直に届ける
──3期連続で過去最高益を更新するなど、足元の業績は非常に好調です。その理由は何でしょうか。
嶋崎朝子氏(以下、敬称略) 私は商品開発を担当していますので、商品の観点からお話しします。この2~3年で、当社は改めて生活の基本を担う商品を拡充させてきました。その新たに開発した商品が非常に好調で、業績への寄与も高かったことが、好業績につながった1つの要因だと思います。
当社は2021年に就任した堂前宣夫社長(前会長、2025年11月退任)の下で「第二創業」を宣言し、2022年からの中期経営計画を進めてきました。その柱の1つが、全国津々浦々まで店舗を展開し、お客さまのすぐ近くで役に立つという施策です。商品開発もそれに連動し、生活の買い回り頻度が高い日用品を中心に品ぞろえを増やし、売り場も強化してきました。
具体的には、洗剤や掃除用品、キッチン用品などの日常で使う商品群が1つの塊です。もう1つが、近年力を入れているスキンケア化粧品、フレグランスなど、心と体を少し快適にするための商品群です。この2つのグループを中心に、販売が好調に推移しています。
日用品の品ぞろえが拡充したことで、都市部だけでなく、地方のお客さまの来店頻度が増えました。「行ったことはないが無印良品の名前だけは知っている」というお客さまに対してアプローチができるようになり、その相乗効果で売り上げを伸ばしています。






