JBpressのYouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor」では、Money&You代表でマネーコンサルタントの頼藤太希さんが講師となり、ボーカリストやMCなどでも活躍する日南結里さんと一緒に、お金にまつわる人生の修羅場を乗り越える知恵とスキルを学んでいきます。
シーズン2「資産運用編」の第3回は、NISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)の使い分け術を解説。年齢や年収によって「どちらを優先したら良いのか?」、「いつ始めたら良いのか」など、今からでも遅くない資産形成の第一歩を詳しく学びます。
※JBpress公式YouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor|資産運用編」では、グラフや表などを使ってわかりやすく解説しています。詳しい内容はぜひYouTubeでご覧ください(収録日:7月31日)
20〜30代はNISAを優先すべき理由
日南結里: NISAとiDeCo、結局どちらの制度を使えば得なのでしょうか。
頼藤太希:損得ではなく、どちらが自分に合っているかを考えることが重要です。結婚、子育て、子どもの大学資金、老後資金などライフステージによって必要なお金の額も変わります。今回は年齢や年収に応じて、どう使い分けていくかを考えていきましょう。
まずNISAとiDeCoの制度の特徴を振り返ると、NISAは年齢の上限がなく運用益が一生涯非課税です。投資商品の選択肢も広く、いつでも引き出せます。iDeCoは運用益非課税に加えて、所得控除による節税効果があります。ただNISAに比べると、投資商品の選択肢が狭く、60歳まで引き出しができないという資金ロックがあるほか、口座開設と口座管理に手数料がかかります。
日南:NISAは「使いやすい資産形成」の制度で、iDeCoは「節税しながら老後資金を貯める」制度ということでしたね。
頼藤:まず、新社会人、結婚、出産、引越し…ライフイベントが目白押しの20〜30代はズバリ、NISAから始めるのが鉄則です。
理由は①いつでも引き出せる、②少額からスタート可能、③手数料がない、という点です。特にネット証券なら100円から投資でき、口座開設手数料や管理手数料もかかりません。NISAで貯めたお金はさまざまな用途に使うことができます。投資習慣を早めに身につけ、時間を味方につけられるかどうかで、長期的な資産形成に大きな差が生まれます。
日南:次に40〜50代はどうですか。
