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JBpressのYouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor」では、Money&You代表でマネーコンサルタントの頼藤太希さんが講師となり、ボーカリストとしてMCなどでも活躍する日南結里さんと一緒に、お金にまつわる人生の修羅場を乗り越える知恵とスキルを学んでいきます。
 
シーズン2「資産運用編」の第4回は、初心者が買ってはいけない投資信託がテーマです。物価上昇が続くなか、資産を守り増やすためには投資信託の選び方も重要です。知らずに選ぶと高コスト商品で将来のリターンが大きく削られるリスクがあります。今回は、初心者が避けるべき投資信託の特徴と、失敗しないための選び方をわかりやすく解説します。

※JBpress公式YouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor|資産運用編」では、グラフや表などを使ってわかりやすく解説しています。詳しい内容はぜひYouTubeでご覧ください(収録日:7月31日)

そもそも「オルカン」が人気な理由は?

日南結里:投資信託の中でも「オルカン」や「S&P」が人気だという話は聞きますが、例えばオルカンはなぜ人気なのでしょうか。

頼藤太希:オルカン「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が人気の理由の1つに、世界中の株式に手軽に分散投資できることが挙げられます。内訳は先進国が約90%、新興国が約10%。国別では米国が64%、日本が5%、英国が3%といった具合です。米国の比率が高いのは、世界の株式市場の時価総額に占める割合がそれだけ大きいためです。
 
 さらにオルカンが人気の理由は、信託報酬(運用手数料)の低さです。保有額に対する信託報酬の比率が年0.5%前後や1%前後といった投資信託も珍しくない中、オルカンは年0.05775%(収録した7月31日時点)。0.1%を大幅に下回る水準です。

オルカンは世界の株式に分散投資をしている=イメージ(イラスト:RIbi2609/Shutterstock.com)

日南:信託報酬の安さは実際どれくらい影響しますか。

頼藤:例えば、同じ運用会社(三菱UFJアセットマネジメント)のオルカンと似たような商品名の「eMAXIS全世界株式」は信託報酬が年0.66%。オルカンと同じ条件(月5万円の投資、年利5%)でシミュレーションすると、20年後に資産総額で約136万円、30年後には約430万円もの差が出ます。長期投資ではコストの差が資産の差に直結します。

 他にも、運用会社の業績が安定していることや、53の金融機関で販売されているので購入しやすい点もオルカンの人気の理由でしょう。

日南:なるほど。では、オルカンでの資産運用に慣れてきたら、オルカン以外の投資信託も買ってみたい、と思う人も出てくると思います。でも、正直、何を基準に選んでいいのかわかりません。