JBpressのYouTube公式チャンネル「INNOCHAN」で動画を配信しています。ぜひチャンネル登録をお願いします!
目次

 JBpressのYouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor」では、Money&You代表取締役でマネーコンサルタントの頼藤太希さんが講師となり、ボーカリストでMCとして活躍する日南結里さんと一緒に、お金にまつわる人生の修羅場を乗り越える知恵とスキルを学んでいきます。

 シーズン3「続・資産運用編」の第3回は、「金(ゴールド)」が守りの資産と言われる理由や、金投資の方法・注意点をわかりやすく解説します。金価格の高騰が話題となる中、初心者でも今から始められる金投資の基本を見ていきましょう。

※JBpress公式YouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor|資産運用編」では、グラフや表などを使ってわかりやすく解説しています。詳しい内容はぜひYouTubeでご覧ください(収録日:9月16日)

中央銀行も買い増す「守りの資産」

日南結里:最近ニュースで「金(ゴールド)の価格が上昇している」といったことをよく耳にします。現在の金の状況を教えて下さい。

頼藤太希:このところ金価格は急ピッチで上昇してきました。最近は1グラム2万円を超えて推移しています。

 金は古くから価値の保存手段として知られ、インフレに強い資産とされています。さらに、世界経済や金融市場の不安定さ、地政学リスクの高まりを背景に、金を買う動きが強まっています。

(写真:Volodymyr TVERDOKHLIB/Shutterstock.com)

 特に株式市場で暴落が起きたときに、金が買われやすくなります。例えば2024年8月の「日本版ブラックマンデー」や、2025年4月の「トランプショック」などの局面でも、金価格は安定して右肩上がりを続け、株式市場とは逆の動きをしています。

 資産のすべてを株式に投資してしまうと、株の暴落時には大きな痛手を被りますが、金にも投資していれば資産全体の下落を緩和することができるでしょう。

ショックに強い金(図:Money&You作成)

日南:これまで学んできた株式とは違い、金は資産を「守る」側面もあるのですね。

頼藤:その通りです。金は実物資産として、世界共通で価値を持ちます。近年では世界の中央銀行も金を購入しています。景気減速やインフレ進行に加え、政治リスクの高まりでドルの信認が低下しており、代替資産として金を保有する動きが加速しています。こうした背景もあり、金価格の上昇が続いているのです。