ロゴフ氏はこの言葉が象徴する米国の「傲慢さ」とドルの支配力が他国に与える影響力を指摘する。
トランプ氏に最も近い人物はリチャード・ニクソン
ロゴフ氏は「トランプ氏に最も近い人物は間違いなくリチャード・ニクソン米大統領だ。ホワイトハウスでのニクソン氏の会話を録音したテープを聞くと『イタリア・リラのことなど誰が気にするか』などと発言している」と振り返る。
1971年8月15日、ニクソン大統領は新経済政策を発表した。インフレ抑制、失業対策、ドル安定を目的に、金とドルの兌換停止などを打ち出した(写真:Everett Collection/アフロ)
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「ニクソン氏が『もうドルを金と交換しない』と宣言すると欧州諸国、カナダ、日本も激怒した。85年(プラザ合意)にはドルが同様に非常に高かった後、40%近く下落した。同じことが再び起こる可能性は否定できない」とロゴフ氏はいう。
トランプ氏のマールアラーゴ合意案について、プラザ合意を再現し、欧州や中国などに対しドル安を強いる内容だと解説する。中国の指導者や主要政策立案者はロゴフ氏に「米国が日本にしたようなことをわれわれに対して行うことを決して許さない」と言い続けてきたという。