箱根駅伝、動画配信のリアリティは?

 こうした中で、東スポWEBが報じたように、実現の可能性は別としても、動画配信大手が箱根駅伝に食指を伸ばそうとすることは不思議ではない。

 正式名称「東京箱根間往復大学駅伝競走」の箱根駅伝は、1920年に4校でスタート。関東の大学チームによるローカルの駅伝大会だったが、メディアの影響によって巨大なスポーツ・イベントへ成長した。

 箱根駅伝を正月の風物詩に押し上げた立役者こそが、1987年から中継を行う日本テレビ放送網だ。

 スポーツ報知の2025年元日の記事は、「日本テレビが完全中継を始めたことで人気が加速し、正月に欠かせない行事に発展した」、「不可能とされた箱根山中の映像を、ヘリコプターと中継地点を使うことで解決」と新時代の幕開けを振り返る。

箱根山中など、過酷な環境でもライブ中継をしたことで箱根駅伝は正月の風物詩となった(写真:アフロ)

 ライブ中継によって、各チームのエースが激走する最長区間の「花の2区」や、箱根の急勾配の坂を上る「山上りの5区」などで繰り広げられる筋書きのないドラマが現在進行形でお茶の間に届けられる。新聞などのスポーツメディアも大会前、出場大学が開く「取材会」で、こぞって選手に関するエピソードを集め、当日や前後の特集記事などで感動的なサイドストーリーを展開して盛り上げる。

 こうした影響もあり、2026年大会の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ社調べ、関東地区)も、2日の往路が28.5%、3日の復路が30.2%と高い数字をマークした。