2026年1月3日、第102回箱根駅伝、復路10区を走る駒大の佐藤圭汰 写真/アフロ
(スポーツライター:酒井 政人)
駒大は主力3人の離脱で苦悩のオーダーに
11月の全日本大学駅伝で17度目の優勝を飾った駒大。箱根駅伝でもV候補に挙げられていたが、厳しい戦いが待っていた。
絶対エース・佐藤圭汰(4年)が12月頭に左大腿骨を疲労骨折。主将・山川拓馬(4年)は腰を痛めて、前回3区の谷中晴(2年)も故障があり、ベストオーダーを組むことができなかったのだ。
「主力3人が故障したので、往路と復路で(メンバーを)総取っ替えみたいな感じになっちゃいましたね。今年は区間バリエーションがあると思っていたんですけど、蓋をあけたら、このオーダーしかありませんでした」(藤田敦史監督)
当初は山川が5区、佐藤と谷中が2区と3区の候補だったが、3人は復路にまわることになった。それでも1区の小山翔也(3年)がトップと23秒差の5位で発進すると、2区の桑田駿介(2年)で4位、3区の帰山侑大(4年)で3位に浮上。しかし、4区の村上響(3年)が脚を痛めるアクシデントで7位に転落する。5区の安原海晴(3年)は区間7位と踏ん張るも、往路はトップに立った青学大と4分52秒差の7位で、優勝争いから脱落した。
復路は6区の伊藤蒼唯(4年)が区間記録に3秒差と迫る激走で前を追いかけたが、7区の谷中は区間9位、8区の山川は同4位、9区の菅谷希弥(2年)は同10位。本領を発揮できずに、9区終了時は7位と大苦戦した。
「往路は4区で流れが途切れてしまって、6区の伊藤がもう一度流れを作ってくれましたが、続きませんでした。駅伝は流れを止める区間があると、勝負になりません。なかなか難しかったですね」(藤田監督)
しかし、最終10区で「状態がわからなかった」(藤田監督)という佐藤が驚異の走りを見せることになる。