12月頭に疲労骨折したエースが10区で意地の区間新

 7位で走り出した佐藤圭汰(4年)は必死で前を追いかける。6位の城西大とは1分13秒差。蒲田(5.9km地点)で38秒差に迫ると、新八ツ山橋(13.3km地点)を過ぎて抜き去った。

 新八ツ山橋で5位の順大と1分21秒差、3位争いを演じていた早大と中大とは1分50秒差。ここかからの逆転は絶望的だったが、佐藤の勢いは止まらない。

「チームが苦しい流れになってしまって、自分がせめて区間賞・区間新で、チームに恩返ししたいなという思いで走りました」

 鶴見中継所で3分21秒差あった中大の背中に近づいていく。馬場先門(20.1km地点)で1分06秒差。最後は19秒差まで迫って、ゴールに駆け込んだ。

 佐藤は23.0kmを1時間7分31秒で走破。従来の記録を19秒塗り替えて、2年連続の“区間新”で締めくくった。

「12月の前半はまったく走れず、17日ぐらいから急ピッチで仕上げるかたちになりました。距離への不安がめちゃくちゃあったんですけど、10区に配置してもらったのは自分の負担を考えてのこと。前の9人が必死でつないでくれたので、『やるしかない』という思いで、最後まであきらめずに走りました。中大まで行きたかったですけど、自分の目標通りの走りはできたのかなと思います」

 藤田監督は、「あの状況でも区間新を出してくるので、本当に凄い選手ですよ」と佐藤を称えたが、「総合優勝を目指しての6位なので惨敗だと思います」とチームの結果には厳しかった。