(6)NISAでも損切りを検討
NISAで個別株投資をしている人であっても、損切りの検討余地はあります。例えば、投資銘柄の業績の悪化が続き今後もその見通しが続く場合や、企業のネガティブな評価が広まる風評リスク(レビュテーションリスク)が顕在化した場合などがあれば、中長期的に株価が下落することが考えられます。
中長期で資産増を狙うことが難しいのであれば、早めに損切りして、有望な銘柄に乗り換えたほうが機会損失を避けられるでしょう。
(7)NISA口座を有利な金融機関に乗り換える
自分にとって有利な証券会社かどうかの判断ポイントは以下です。
①手数料が安いか
②商品を豊富に取り扱っているか(投資したい商品を取り扱っているか)
③使い勝手の良さはどうか
④クレカ積立・ポイント投資できるか
⑤海外で利用できるかどうか
⑥定期売却サービスを利用できるか
NISA口座の金融機関変更は1年ごとにできます。金融機関の変更は、変更したい年の前年10月1日から当年9月30日の間に行います。ただし、変更したい年に1度でも新NISA口座での取引がある場合、金融機関の変更は翌年からとなります。
金融機関の変更が完了するには2週間〜1カ月程度の時間がかかりますので、手続きは余裕を持って行いましょう。
ただし、金融機関の変更にはデメリットがあります。それは、変更前のNISA口座の資産を、変更後のNISA口座へ移管できないという点です。なお、変更前のNISA口座の資産を売却する必要はなく、そのまま運用益非課税で保有を続けることは可能です。
変更前のNISA口座の資産を売却しなければ、変更前の金融機関と変更後の金融機関でNISAを利用することになります。毎年、NISAの金融機関を変更することも可能ですが、その分管理する口座数は増えていくということです。
資産残高や運用実績などは、それぞれの金融機関のウェブサイトやアプリなどで別々に管理されるので手間は増えます。管理するID・パスワードも増えるのでセキュリティのリスクも高まります。