黒塗りされたスーパー中国大使館の図面
中国人民銀行(中銀)副総裁だった張青松氏率いる政府系ファンド・中国投資有限責任公司(CIC)はヒースロー空港の8.7%(20億ポンド)や水供給処理企業テムズ・ウォーターの9%(18億ポンド)、ガス供給会社キャデント・ガスの10.5%(13億ポンド)を保有している。
中国の国家外貨管理局(SAFE)は英国最大の大学寮開発会社UPPの40%(6億3200万ポンド)を出資。国家開発投資公司(SDIC)は、27年の完成時にはスコットランドの全世帯の半数以上を賄える電力を発電するインチケープ洋上風力発電所の50%(17億5000ポンド)を出資している。
中国はロンドンのロイヤル・ミント・コート(旧造幣局跡地)を2億5500万ポンドで購入、2万2258平方メートルの敷地に「スーパー大使館」を建設する計画だ。英国政府は10月中に計画を承認するかどうかを発表する予定だったが、12月に先送りした。
アンジェラ・レイナー副首相(辞任)は8月、在英中国大使館宛ての書簡で、建築許可を出す前に一部の図面が黒塗りされた理由を説明するか、黒塗り前の図面を提出するよう求めた。大使館の図面は地下室やその他のエリアが黒塗りされていた。