握手するロシアのプーチン大統領(左)とトランプ米大統領=8月、米アラスカ州アンカレジ(写真:ロイター=共同)
「プーチン大統領とブダペストで会う」
[ロンドン発]ドナルド・トランプ米大統領は10月16日、ウラジーミル・プーチン露大統領と電話会談後、自ら創設したSNS、トゥルース・ソーシャルに「非常に有意義な会談だった。電話会談の最後に高官級顧問による会合を来週行うことで合意した」と投稿した。
「最初の会合について米国側はマルコ・ルビオ国務長官が他の関係者と主導する。会合場所は未定だ。その後、プーチン大統領と私は合意された場所のハンガリー・ブダペストで会い、ロシアとウクライナの“不名誉な戦争”を終わらせることが可能かどうか探ってみる」
さらにその後、記者団に「おそらくプーチン大統領と2週間以内にも会談することになるだろう」と語った。
パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエル・ハマス戦争の歴史的な停戦を実現したトランプ氏は今、自分には何でも可能という万能感に酔いしれているのかもしれない。手練手管に長けたプーチンがトランプ氏の慢心を巧みにくすぐったことは容易に想像できる。
ハンガリーは北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)加盟国だが、「ロシア産エネルギーを断たれたらハンガリー経済は1分以内に4%下がる」というオルバン・ビクトル同国首相は露骨な親プーチン。プーチンに逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)からも脱退した。