シーズン最終盤に10連戦を強いられた阪神
パ・リーグは、屋外球場が本拠地のロッテの最終戦が未消化のまま10月13日のCS1の初日にずれ込んだ。ヤフオクドームでソフトバンクと日本ハムのCSが始まったその日に、ZOZOマリンスタジアムではロッテ対楽天の最終戦が行われた。
セ・リーグでは、阪神が9月を終了した時点で11試合が未消化だった。西日本豪雨で7月5〜7日の甲子園(対中日、対DeNA)、7月9〜11日のマツダスタジアム(対広島)での試合が中止となったツケがここに回ってきたのだ。
NPBのCS2の舞台となる阪神甲子園球場、阪神の大応援団(筆者撮影)阪神はこの時点で、3位DeNAと4ゲーム差の5位だった。これからの成績次第ではCS1に進出の可能性もある。しかし日程は10月1日が甲子園のDeNA戦、2~3日がマツダスタジアムの広島戦、4~6日が甲子園でヤクルト、中日、DeNA戦、7~8日が神宮球場でヤクルト戦、9日が甲子園の巨人戦、10日が甲子園のDeNA戦と10連戦が組まれていた。
阪神はこの過酷な10連戦を2勝8敗と大きく負け越し最下位に沈んだ。実は10連戦を終えた時点で阪神はバンテリンドームでの中日戦を1試合残していたが、この大負けでCS進出の目がなくなったので、最終の中日対阪神戦は中2日を開けた13日、つまりCS1の初日に行われた。
阪神の金本知憲監督は最下位になった責任を取って退任したが、この年の阪神は「異常気象」と「過密スケジュール」に翻弄されたと言ってよいだろう。