脱・長時間労働の流れが着実に進んできたが…(写真はイメージ、Gorodenkoff/Shutterstock.com)
(川上 敬太郎:ワークスタイル研究家)
若手社員が話題にする「上司ガチャ」「残業キャンセル界隈」
時折、「上司ガチャ」という言葉を耳にします。ガチャガチャとハンドルを回さないと入っているグッズが何か判明しないカプセルトイになぞらえ、配属されるまで上司の当たり外れが分からない様子を表す言葉です。
そんな部下たちの思いを汲み、上司を逆指名できる人事制度を導入した会社もあると聞きます。
また、「残業キャンセル界隈」の若者たちについても耳にします。仕事が終わっていないにもかかわらず、定時になればサッサと帰る働かないルーキーに頭を悩ませる上司も少なくないようです。
定時になったのだから帰って当たり前と言われればその通りかもしれませんが、長時間労働が前提の時代に育った上司たちとは相容れない価値観かもしれません。
時にカプセルトイに例えられ、時に残業キャンセル界隈を決め込む働かないルーキーたちに翻弄される──。そんな上司受難の時代に、若者たちをどうマネジメントしていけばよいのでしょうか。