世論の空気を敏感に察知した小池都知事の動き
一方、小池知事の都ファの情勢はどうか。
「自民ノーの票の受け皿になるのは、国民民主がダメなら都ファだ。現有議席維持の底力はある」(自民ベテラン秘書)
世論の空気を敏感に察知するのが得意な小池氏である。
「勝てそうな時はスイッチが入る」(都ファ関係者)
今回はチャンスと見たのだろう。目玉政策の「水道代の基本料金無償化」を最大のアピール材料と掲げ、告示前から驚くほど精力的に都ファ候補らの応援に入っている。
告示日はもちろんのこと、告示後の土日は10カ所前後をびっちり。平日も夕方の街頭演説に繰り出し、公務の合間を縫ってというより、都議選がメインといった様相だ。
応援は都ファだけじゃない。都議会は都ファと自公の3党で知事与党を形成している。公明党は現有より1人少ない22人を擁立し、全員当選を目指して背水の陣の必勝体制。小池氏は告示日の夕方に公明候補3人、翌日の14日土曜を丸1日、公明候補9人の応援に充て、駆け回った。
「つまり、今回の都議選はどう転んでも勝者は小池知事ということ。どの党が増やそうが、減らそうが、自公と都ファ、さらに国民民主の4党で過半数を取れれば、小池都政は安泰です」(都政関係者)
