Xにアップされた下の映像は、後述するSkyfall社のShrikeによる攻撃映像ですが、ジャミングを受けて映像が途絶えています。それでも終末誘導をオンボードの画像誘導に切り替え、誘導を継続し、命中していることが確認されているようです(ただし、Shrikeに搭載されているものがDwarf Engineeringの製品なのか、同種の他社製品なのかは不明です)。

 また、GPS信号や操縦用映像信号が途絶した状況でも、自律的に航法を可能とする機能も盛り込まれています。自爆ドローンが戦場の主力兵器とも言えるウクライナの戦場では、極めて有用な技術です。

(2)Farsight Vision

 ドローンで撮影した映像から、自動的に3Dモデルを生成するだけでなく、マップレイヤー間の異常を検出し、優先順位の高い目標を検知するとアラートを発することが可能です。

 これにより、ドローンを用いた偵察の成果を、極めて迅速に、かつ有効に活用できるようになります(参考動画)。日本では、災害時の被害状況把握にも有用でしょう。

(3)Griselda

 精密な攻撃が可能となった現代では、どこを攻撃すべきかといった情報の有効性が飛躍的に高まりました。その一方で、極めて多種多様、かつ大量のデータが収集されるようにもなっており、情報氾濫とも言える状況が発生しています。

 Griseldaは、そうした人間では処理しきれない大量の情報の収集、処理、分析を支援するツールです。

 ドローン映像の分析など、極めて多機能なツールなので、分かりやすい例を一つだけ示します。