「Brave1」とは
Brave1は、イノベーションによってロシアの侵略に抵抗するため、34歳という若さのミハイロ・フェドロフ大臣が率いるデジタル変革省の下に作られた組織です。組織体としては企業ですが、デジタル変革省から資金が供給されているため、公社のようなものと言えば近いでしょうか。
Brave1は、軍事分野におけるイノベーションを爆発的に加速させる活動を行っています。それは、次の3つを結び付けることです。
・イノベーションを起こし得るアイデア
・実現のための周辺技術、生産基盤
・事業化するための資金
優れたアイデアがあっても、企業体として事業化することは容易ではありません。Brave1は、優れたアイデアを、素早く事業化するためのプラットフォームなのです。政府の下にあるBrave1が、利益調整を公平に行うことを担保し、アイデア、生産能力、資金を迅速に結びつけます。それは、何よりもロシアによる侵略をウクライナがはね除けるためです。
紹介されていた6つの技術
ブースでは、Brave1が支援するスタートアップ6社が出展していました。各社の技術の概要は以下の通りです。
(1)Dwarf Engineering
ドローンが猛威を振るっているため、ロシア、ウクライナ共に、ドローンが操縦者に送信している映像信号にジャミングをかける電子妨害を行っています。
このDwarf Engineeringの制御基板とソフトウェアをドローンに組み込むことで、ジャミングを受けた状態であっても、画像認識でドローンを自律的に誘導できます。