チョルウォン氏は葬儀の翌日にはもうフーバオを送り出すため、中国に向かっていた。無事に任務を終え、ホッとするのも束の間、映画はフーバオを中国に届けてからも続く。

心が通い合っていたのかも!
送り出して3カ月後、中国にフーバオを訪ねたチョルウォン氏がいつものように「フーバオ!」と声をかけると、驚いたような表情でフーバオが起き上がる。不思議そうな顔でおじいちゃんを見つめるその顔! 衝撃的な映像はこれだけではない。
劇中ではアイバオが飼育員さんとフーバオとの別れを悲しがっているように鳴いている場面もある。もしかしたら言葉がわかるのかも。
中国で暮らすシャンシャンが日本からの観光客の声に懐かしそうに反応したという動画が話題になっていたが、フーバオの姿にシャンシャンが重なり、胸がいっぱいになる。ちなみにフーバオが誕生した時に保育器の中にいた赤ちゃんパンダのぬいぐるみは上野動物園で販売されていたシャンシャンをモデルにした物。
フーバオ・ファンの熱い思いに応えるよう作られたこの映画。「一緒に作る、みんなの映画」スペシャル企画展が開催され、グッズの販売で得た収益金が全て映画製作に当てられた。クラウドファンディングに参加したファンの名前、3000名分が「一緒に映画を作った人たち」としてエンディングクレジットを飾っている。

『私の親愛なるフーバオ』
4月18日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、
シネ・リーブル池袋他全国ロードショー
配給:ファインフィルムズ