県庁内でのパワハラ認定で陣営は詰みつつある?

 冒頭の第三者委員会報告書における、斎藤元彦さんの県庁内でのパワハラ認定10件という重大な事態と併せ、先の兵庫県知事選での斎藤元彦さん・立花孝志さんと、公職選挙法違反で指弾されてしまっているmerchu社・折田楓さんほか陣営の問題はかなり明らかになってきていると言えます。

再選を決めた時の斎藤元彦氏。その後、第三者委員会報告書では10件の知事の言動をパワハラと認定した(写真:共同通信社)再選を決めた時の斎藤元彦氏。その後、第三者委員会報告書では10件の知事の言動をパワハラと認定した(写真:共同通信社)

 兵庫県知事選におけるネットでの誹謗中傷・ガセネタによる世論介入の状況については、昨年、私が関わる情報法制研究所にて、公職選挙法、情報流通プラットフォーム対処法での対処について論じています。

 また、私自身も、ネットでの誹謗中傷やガセネタによって民主主義がハッキングされる問題について小論で解決策を論じています。

<JILISコンサルティング企画>第2回コロキウム「公職選挙法は、これからどうあるべきか」について(リアルとオンライン配信同時開催・アーカイブあり)
「民主主義のハッキング」行為にまつわる公職選挙法と憲法問題の見取り図(JILISレポート)

 TBS『報道特集』については、前回3月15日放送の内容に対して不満を持った立花孝志さんが、当番組のクライアントに対して、ネット上で不買運動を仕掛けるなど大騒ぎとなっておりました。

 ところが、一連の竹内さんの死に関して、立花孝志さん自身の具体的な関与が明らかになり、また第三者委員会で具体的に斎藤元彦さんの重篤なパワハラが事実として認定されると、一転、預金口座を示して「資金がない」と寄附を求める動画を投稿しています。

 他方、どういうわけか私が『報道特集』に出演したことに対して、過去、私と誹謗中傷裁判で争った堀江貴文さんや、その周辺にいる編集者・箕輪厚介さん、自称冒険家の弁護士・福永活也さんがフガフガ言っておりました。