「二馬力選挙」に対する堀江貴文さんの責任
そもそも、堀江貴文さんは、竹内さんを死に追いやった立花孝志さんの支援者の中核の一人であり、責任を負うべき立場の人物だと思います。
2020年都知事選では、堀江さんは当時ホリエモン新党を標榜した立花孝志さんに「名前貸し」し、いま問題となっている「二馬力選挙」の源流となったポスターの複数掲載の道筋に深く関与しています。この時は、自らの秘書(運転手)であった齋藤健一郎さんらを含め3人が立候補しました。
なお、堀江貴文さんは2023年3月に齋藤さんの私設秘書となり、現在も齋藤さんはTwitter(X)アカウントに「ホリエモンが秘書」と標榜しております。そうしたことを考えると、堀江貴文さんはNHK党の構成員であるとみなさざるを得ません。
堀江貴文さんは都知事選告示前、自身が都知事選立候補をする報道を仄めかし、それを否定せず、意欲があるかのような立場を取っていました。
◎堀江貴文氏、都知事選出馬へ 関係者は可能性に「99%」…7月投開票(スポーツ報知)
さらに、都知事選出馬に向けた堀江さんの政策集『ネオ東京改造計画』(幻冬舎)なる書籍を、箕輪厚介さんの編集で出版しています。
つまり、国民有権者の関心事である公職選挙に立候補などの関与を仄めかし、アテンションエコノミーを利用して支持者・信者をかき集めるという手法の原型は、二馬力選挙を含め、2020年の都知事選で既に形成されていたと言えます。
公職選挙という公費によって告知宣伝する国民有権者の一大イベントにおいて誹謗中傷やガセネタを流し、民情を掻き立てる行為は、過激な発言を繰り返し、仮想の敵を作り、社会に分断を生み出して自らの地位を高めるという「レイジベイティング」そのものです。