「建設的な紛争当事者」というウソの外套
ロシアの特殊部隊はウクライナ戦争を終結させるための第2次トランプ政権の外交努力の強化やサウジアラビアで行われる米露代表団の二国間協議を偽情報キャンペーンや心理作戦に最大限利用するようクレムリンから指示されている。
クレムリンの新たなプロパガンダ作戦の重点目標は残忍な侵略者プーチンを「平和的解決の準備ができている建設的な紛争当事者」というウソの外套で覆い隠す一方で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に「平和の敵」という汚名を着せることだ。
ドナルド・トランプ米大統領が主導する戦争終結に向けた動きが加速しているが、侵略者はロシアなのにトランプ氏は戦争を始めたのはゼレンスキー氏だと責任を転嫁した。トランプ氏がロシアの偽情報に踊らされていると非難したゼレンスキー氏を今度は「独裁者」呼ばわりした。
トランプ政権に協力する実業家イーロン・マスク氏は「トランプ大統領がゼレンスキー氏を無視し、ウクライナ兵士の死体から利益を得ている嫌悪すべき巨大な汚職組織とは無関係に平和的解決を図ることは正しい」と自身が所有するX(旧ツイッター)に投稿した。