構造的課題解決の可能性を秘める石丸新党
国政レベルで私が主張してきた解決策は、会社に会社法があるように政党のガバナンスを規定する政党法を作ること。そして、議会は政党の垣根を超えた個々の議員の政治信念に基づくクロスボーティング(交差投票)を認めること、である。
石丸氏は20〜30年先を見据えて都民の利益を最大化できる候補を擁立したいと語っていた。石丸氏の「青臭い」常識はずれのスキームを私なりに読み解くと、そこには現代民主制の構造問題が横たわっていることが分かる。
困った時「原理原則」に立ち戻ると、そこには必ず答えが書いてある。
地域政党「再生の道」は別に多数派を目指さなくて良いし、国政政党とは等距離と言っても実際の連携相手は維新だろう。都ファと同根の国民民主は今のところ様子見。受け入れ現職議員のクオリティを高めるのは、党首のワザ次第である。
議会運営に会派は不可欠なので、選挙前に「再生の道」会派を登録しておいた方が宣伝になるだろう。選挙後は会派の党議拘束をかけず、個々の議員の思想と信念と政策にお任せで良い。権力抗争とは無縁の党首はストレスも少ないに違いない。
「再生の道」には、あわよくば、都議会の中での「触媒」になってほしいと思う。つまり、自分自身は変わらないが、周りのものに強烈な化学変化を起こさせ、排気ガスの浄化もできるプラチナのような存在である。
そして、東京「都」の統治構造や一極集中が戦時体制で確立されたものであり、その改革(例えば首都機能移転や道州制・自治権拡大)が必要であることを訴える候補者が出てくれるとなお、結構だ。